喀痰吸引等研修

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もくじ

このページでは、喀痰(かくたん)吸引等研修についてのメリットや受験資格・難易度、資格取得後にできる行為などを紹介しています。

喀痰吸引等研修とは

利用者に行えるケア範囲を広げるための研修です。喀痰吸引等研修を受けることで、介護職員もたんの吸引や経管栄養の処置を行えるようになります。研修は2種類に分かれており、基本研修と実地研修を受講。処置を行う対象者によって研修内容は異なるため、各々の状況に合わせて研修を選びましょう。

喀痰吸引等研修を受講するメリット

喀痰吸引等研修を修了することで、利用者のたん吸引や経管栄養のスキルが身につきます。たん吸引は、口・鼻からの吸引、カニューレからの吸引が対応可能に。経管栄養は、胃ろうや腸ろうの手術を受けた方や鼻からチューブを通して経鼻経管栄養を行なう方など、口からの食事が難しい方の食事のサポートができるようになります。

研修では、現場でも使われている機材を使った演習と施設での研修を行うことで、技術の習得に加えて現場での対応力を養えます。

喀痰吸引等研修を受けることで、これまで以上に介護職員として人の役に立つ仕事ができることはもちろん、仕事の幅が広がることでさらなるスキルアップにつながります。

また対応できる仕事が増えることで、利用者やスタッフ、上司からも頼られる存在になれるでしょう。

喀痰吸引等研修を終えるとなにができる?

喀痰吸引等研修は第1号・第2号・第3号と3つに分けられています。修了後は医師の指示により、それぞれの対象者に対してたん吸引などの行為を行えます。

第1号研修

第1号研修の修了では、不特定多数の利用者に対し、口腔内や鼻腔内のたんの吸引、気管カニューレ内部のたんの吸引、胃ろうあるいは腸ろうへの経管栄養、経鼻経管への経管栄養が可能になります。

第2号研修

第2号研修の修了では、第1号研修で可能になる医療行為のうち、口腔内や鼻腔内のたんの吸引、胃ろうあるいは腸ろうへの経管栄養を行えるようになります。

第3号研修

第3号研修の修了では、神経・筋疾患や筋ジストロフィー、障がい者などの特定の利用者に対し、口腔内や鼻腔内、気管カニューレ内部のたんの吸引、胃ろうあるいは腸ろう、経鼻経管への経管栄養が可能になります。

喀痰吸引等研修の受講資格

学歴や経験を問わず受講できます。

第1号・第2号の研修は、グループホームや特別養護老人ホーム、デイサービスセンターなどの介護関係施設で働く介護職員が対象です。第3号研修は、特別支援学校の教員や保育士、訪問介護員が対象となっています。

また、介護福祉士実務者研修を修了した方は、第1号・第2号研修の基本研修が免除されます。

喀痰吸引等研修の難易度

筆記試験は、第1・2・3号研修ともに複数の選択肢の中から回答を選ぶ形式をとっており、9割以上の点数をとると合格になります。問題については講義内容から出題されるため、難易度はそれほど高くはありません。

講義を集中して聞き、しっかり復習を行うことが大切です。