サービス介助士
高齢化社会に突入している今、サービス介護士の需要が増え続けています。ここでは、資格のメリットや給与への影響などを詳しくご紹介します。
サービス介助士とは
サービス介助士は、公益財団法人・日本ケアフィット教育機構が認定している民間資格です。資格の取得者は、高齢者や身体が不自由な方が街中で困っているときに、適切な介助が行えるようになります。
サービス介助士の資格を取るメリット
介助スキルが習得できる
サービス介助士を目指す方には、2つのスキルの習得が求められます。
1つ目は、コミュニケーション力です。高齢者や障がいのある方に安心してもらうためには、相手が求めていることや接するときの心構えを理解しておかなければなりません。2つ目は、介助技術です。車椅子の操作方法や視覚障がい方の手引きの仕方などを覚える必要があります。
サービス介助士の資格取得講座では、「おもてなしの心」と「介助技術」の2つを学べます。
ニーズが増加している
2000年に誕生したサービス介助士の資格は、現在に至るまで取得者が増え続けています。2019年7月時点での取得者数は、約16万7千人です。さらには、交通機関や商業施設、観光などに携わる企業が、積極的にサービス介助士の導入を実施しています。これまでの導入実績は、全国に約1000社です。
今後も高齢化が進行していくので、サービス介助士の価値は年々上がり続けていくかもしれません。
いろいろな場面で活躍できる
電車やバス、スーパー、デパート、飲食店などにはたくさんの利用者がいるので、高齢者や障がいがある方と出会う機会も多いものです。もし、そのときに手助けの必要性を感じたときには、サービス介助士の学びを活かせます。習得したスキルは、仕事に限らず日常生活でも活用可能です。
サービス介助士の資格は3種類
サービス介助士
サービス介助士は「おもてなし」と「介助技術」を丁寧に学べる資格です。
講座は、まずテキストで学習をして、マークシート方式の課題を提出するところから始まります。課題の合格基準は60点以上です。課題に合格したら、次は2日間連続で行われる実技研修を受けます。そして、2日目の最後に行われる検定筆記試験で70点以上を取ると資格が取得できます。
資格の有効期限は3年です。更新が必要な場合は、2,160円(税込)の費用が発生します。
准サービス介助士
準サービス介助士は、「おもてなしの心」と「介助知識」を自宅で学んで取得する資格です。日常が忙しくて時間を取るのが難しい方でも、テキストとDVD教材で効率よく学習できます。
認定されるには、課題提出と検定試験で合格基準を満たすことが必要です。どちらも60点以上で合格となり、試験は自宅で受けられます。
また、準サービス介助士の取得者は、サービス介助士へのステップアップを目指すことも可能です。その場合は、課題の提出が免除になったり受講料が割引価格になったりします。準サービス介助士は、有効期限が設けられていないため、更新費用なども発生しません。
サービス介助基礎研修
サービス介助基礎研修では、サービス介助の知識と実技を体験できます。講座は2時間で完結するので、軽い気持ちで受講することが可能です。課題や検定試験などはなく、受講後に修了証が発行されます。
サービス介助士の給与について
現時点では、サービス介助士の資格が給与面で優遇されるケースはほとんどありません。しかし、高齢化に伴って導入企業が増えているので、将来的に給与に反映される可能性は十分あると言えるでしょう。企業によっては、費用を負担して資格取得を推奨している場合もあります。
サービス介助士の受験資格
サービス介助士の対象者は、社会人や大学生、専門学校生となっています。受験資格については、特に設けられていません。なので、興味のある方は、条件を気にせずに資格にチャレンジできます。サービス介助士を受験するには、41,040円(税込)の受講料が必要です。
サービス介助士の難易度
サービス介助士の検定試験は問題数が50問で1問2点なので、満点の場合は100点となります。認定試験の合格基準は、70点以上です。サービス介助士の公式ページでは、合格率が8割以上と記載されているので、難易度は低めと言えます。万が一不合格になった場合でも、3,240円(税込)で再試験を受けることが可能です。