介護の現場での人間関係ってどうなの?
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誰しも一度は悩んだ経験があるのが、職場での人間関係ではないでしょうか。関係が悪化してしまうと離職にも繋がり、個人だけでなく企業にとっても大きな問題です。元気村ではどういった対策をしているのでしょうか。
離職理由で一番多い人間関係
どんな職場でも気になるのが人間関係。給与も良く、やりがいがあっても人間関係が悪化していると仕事を続けていくのに自信が無くなってしまう方もいるのではないでしょうか。離職の理由に一番多いのが、人間関係だと言われているくらい人間関係は重要です。
では介護士の職場の人間関係はどうでしょうか。介護職だけに限った話ではありませんが、長く仕事を続けていきたいと考えているのならば、職場に関する気をつけておきたいことを頭に入れておきましょう。就職する前にちょっとしたことを気にするかどうかだけでも違います。
人間関係に悩んでいる介護職員の口コミ
教育の名目でダメだしばかりしてくる先輩スタッフ。毎日のように意地悪を言ってくる姑のような利用者。その板挟みの中で、人間関係には本当に苦労しました。介護職はブラックだという声も聞きますが、介護職がブラックならば世の中にある大半の仕事は、もっと真っ黒でしょう。仕事がブラックなのではなく、人間関係がブラックだと私は感じます。
以前働いていた職場に、私が辞書、みたいな先輩スタッフがいました。私が考えることがすべて、といった感じです。場を仕切ることが生きがいのようで、私たち後輩は、満足な教育も受けることができなかったです。現在勤務している施設には、そんな先輩はいません。介護業界は人間関係が大変だと言いますが、介護業界というよりも、業界を問わず職場の運不運だと思います。
20年以上も介護の仕事を続けていますが、この間、私の周りで職場を変えたスタッフを何人も見てきました。それぞれの退職理由を聞いてみると、大半が人間関係です。私自身、人間関係が理由で今の職場を辞めたいと思っていますが、年齢が40過ぎということもあり、転職が面倒なので仕方なくいる、といった感じです。女性社会なので、人間関係は難しいですね。
私の場合、職員同士の人間関係よりも、利用者やそのご家族との人間関係に疲れました。利用者さんからの暴言や、そのご家族の方からの無茶な要望。私以外の職員も、みんな自分に余裕がなくなっていました。そんな中では、強く言えない私のようなタイプのスタッフに、多くの負担が集中する感じになります。それが理由で職場を変えました。
10年ほど介護職をやっていますが、人間関係による精神的な負担が減ることはありません。私の場合は体を動かすなど、自分なりのストレス発散法を実践しているので、まだ持っているほうだと思います。人間関係が悪化する背景には、スタッフ一人ひとりへの負担が大きすぎることがあると思います。さらに背景には、慢性的な人材不足があるのではないでしょうか?
元気村グループ(翔裕園)での人間関係は?
元気村グループでは離職率が11.4%(2018年10月時点)です。これは介護職の業界の中で平均よりも低く、働きやすいことを示しています。
では、実際に人間関係で不満を抱いた場合、元気村ではどのような対策をとっているのでしょうか。理事長の神成裕介氏に聞いてみました。
主任以上の研修をもっとしっかりやろうと考えています。というのも、主任になり立ての人はむずかしい立ち位置で、今まで悩みを打ち明ける側から解決する側になるので。
これまでの反省を踏まえて、主任以上を対象とした研修を強化していこうと考えています。
元気村グループ(翔裕園)について
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人間関係で悩まないために
まず、人間関係で悩まないために大切なことは職場選びです。「条件なし!どんな方でも高収入で大募集!」「アットホームな職場です」と求人情報欄などに書かれていると信じそうになりますが、言葉を鵜呑みにしてはいけません。
その職場はいつも求人募集をしていないでしょうか?本当に条件はないのでしょうか?裏を考えすぎるのは良くないですが、求人をよく募集していたりする場所ならば、人の出入りが激しいということ。念のため、少し警戒するようにしましょう。
良さそうだな、と思う職場を見つけた場合、見学をさせて貰うことも大切です。長く働いていく場所なのですから、スタッフや利用している人の様子を観察することも大切です。文章で見るよりも感じることの方がこれからのお仕事環境や人間関係をイメージしやすくなります。また、面接の時に接するスタッフの方たちの様子を観察したり、どのような雰囲気なのかを質問してみたりするのも良いかもしれません。
人間関係に関しては悪い・良いでは無く合う・合わないの問題です。自分に合うかどうかを吟味して行くだけでも、ピッタリの場所を見つけやすいです。人間関係の合う働きやすい職場で働くことによって、楽しくやりがいのある仕事ができる確率も高まります。
良い人間関係を保つコツ
勇気を出してベテラン介護士に近づく
介護現場は、実質的に女性社会。女性社会においてベテラン(お局)に近づくことは、新人にとって勇気のいることです。近づいてしまったがために、地雷を踏むがごとく、小言や意地悪の一言を言われることもあるでしょう。
そんなベテラン介護士に、敢えて近づいてみます。近づくとは言っても、プライベートで近づくのではありません。「利用者さんに、こう言われたんですけど、どう対処すれば先輩のように上手にできますか?」など、仕事の相談をしてみるのです。ベテランは、頼られるのが好きな生き物。あなたとの関係に、きっと気分を良くすることでしょう。
施設のやり方を否定しない
他の施設から転職した介護士の中には、「前の職場ではこのやり方はしていなかった」「このほうが効率の良い介護ができると思う」など、以前の経験を基に現在の職場を否定するようなことを言う人がいます。
介護業界に関わりませんが、転職組におけるこの姿勢はタブーです。そのやり方を信じて仕事をしてきたスタッフたちは、気分を害することになるでしょう。 何らかの意見があるのならば、「こんなやり方なんて、いかがでしょう?うまく行けばいいのですが…」等、低姿勢で提案してください。
色々なスタッフと休憩をとることも大事
女性社会には派閥が生まれがち。しかしながら、全てのスタッフと良好な人間関係を維持するためには、特定の派閥に入らないようにしたいものです。
派閥加入の温床は休憩時間。気の合うスタッフと一緒に休憩を取りたい気持ちは分かりますが、それが派閥への加入プロセスとなる恐れがあることも、よく理解しておきましょう。
特定のスタッフと休憩をとるのではなく、色々なスタッフとバランス良く休憩をとるようにしてください。
噂話・悪口には参加しない
うわさ話や悪口に参加するということは、いわば、特定の派閥への加入書類にサインと捺印をしているようなもの。スタッフの誰かから噂話や悪口を聞かされたときには、決して前のめりにならず、適当にはぐらかすようにしてください。
「そんなこと言っても、先輩はあの人とうまくやっていますよね。さすがだと思います」など、相手を気持ちよくさせるようなコメントで時間をやり過ごしましょう。
プライベートな話はほどほどにする
人は、プライベートな話をすればするほど、親密になっていくもの。職員同士、親密になっていくことは、一見、良好な人間関係を導くようにも感じられますが、そうではない面もあるので注意してください。
親密になるということは、言い方を変えれば、仲間意識が芽生えるということ。仲間意識が芽生えると、無意識で、周囲との間にラインを引いてしまうということにもなるかも知れません。ひいては、このラインに入れないスタッフとの間で、人間関係がぎくしゃくしてくる可能性があるでしょう。
職員同士におけるプライベートな話は、ほどほどにしておくことが無難です。
心理学のテクニックを活用!
介護業界での人間関係を改善するには?
介護の仕事では、利用者やスタッフのほか利用者の家族や関係機関など、いろいろな人を相手に職務を進めます。そのため、人間関係がうまくいかないと悩んでいる方も多いようです。ここでは、人間関係の問題に活用できる心理学を、2つご紹介します。
アドラー心理学「課題の分離」
対人関係の悩みについて、アドラー心理学では、誰の問題なのか分けて考えます。「課題の分離」と呼ばれるもので、簡単にいうと他者を自分の課題に踏み込ませず、また他者の課題にも踏み込まないということです。
課題を目の前にしたとき、まず、それは誰の課題なのかを明確にさせます。例えばそれが他者の課題であるなら、自分の考えを押し付けたり、立ち入ったりしないことが大切です。
ただし、自分がグループリーダーである場合、他者の課題だからと「仕事をしないスタッフを放っておく」のは間違いです。仕事をしないスタッフがいることで、周りのスタッフの雰囲気が悪くなり、質の良いサービスを提供できなくなるといった問題も浮上してきます。その場合、それはつまりグループリーダーである「自分の課題」ということになるのです。仕事をしないスタッフには、適切なサポートが必要になります。
ラポール(信頼関係)を築く方法
ラポールとは、良好な信頼関係を築くことです。ラポールを築くには、コミュニケーションが欠かせません。信頼関係を築くために活用されるコミュニケーション術で、最近よく耳にするのが「ミラーリング」や「バックトラッキング」です。
「ミラーリング」は、相手の言葉や仕草、行動などを真似て示すことで、相手の警戒心を解き、好意を抱いてもらいやすくするというテクニックです。
利用者に対してミラーリングを活用する場合は、同じ仕草をしてみたり、利用者が笑ったら同調するように笑ったりすると良いでしょう。
「バックトラッキング」は、相手の言葉を繰り返すことで、理解してもらえたという安心感を与えるテクニックです。
これらのコミュニケーション術を利用すれば、人間関係を円滑に運べるでしょう。
人間関係で辞めた後の転職活動で注意すること
退職理由が「人間関係の問題」であった場合、面接官への印象はあまり良いものではありません。「もし雇用しても、また人間関係が原因でやめられる可能性もあるのでは?」と嫌厭される可能性が高いからです。
転職を好機に変えるには、退職理由の伝え方を工夫する必要があります。
例えば、「前職では各々の仕事を集中してこなしていたけれど、次の職場では、周りのスタッフと協力してチームで業務を進めていきたい」というふうに伝えると、ネガティブなイメージは払拭され、やる気さえ感じられます。面接官にも良い印象を持ってもらいやすいでしょう。
人間関係が悪い介護施設の見分け方
頻繁に求人を出している
頻繁に求人を出している事業者では、離職率が高い可能性があります。介護職における離職の大きな理由の一つが、人間関係。つまり離職率の高い施設は、人間関係が悪い可能性がある、ということです。
「この施設の求人、前も見たことがあるな」「この施設、常に求人を出しているな」という募集を見たら、要注意です。
給与額が高すぎる
地域の施設と比較して、違和感があるような厚遇の求人を見つけた場合、その背景には人間関係の悪さが隠れているかも知れないので要注意。
そもそも、どの介護施設であれ、経済的な余裕はありません。それにも関わらず、地域の相場よりも高い給与を提示している背景には、人間関係の悪さから離職率が高いため人材が定着しない、という事情があるかも知れません。
職員同士に挨拶がない
人間関係が良好な職場では、職員それぞれに心の余裕があるため、互いを思いやる気持ちが生まれます。互いを思いやる気持ちがあれば、自然と職員同士は笑顔で挨拶をするようになります。
利用者やそのご家族に挨拶はするものの、職員同士で気持ち良い挨拶をしていない場合、その職場の悪しき人間関係が疑われます。
特定のキャリア層にスタッフが偏っている
どんな施設においても定年退職するスタッフがいる以上、定期的に新人を募集しています。その新人が長く職場に定着すれば、スタッフはバランス良く「ベテラン層」「中堅層」「新人層」に分かれているはずです。
ところが中には、それらのうちの特定の層に偏っている施設もある模様。特に「中堅層」が少ない職場は、新人が中堅に育つまでの間に離職しているのかも知れません。ベテランと新人の二層しかいない職場は要注意です。
ボランティアスタッフや外国人介護士が多い
今や、ボランティアスタッフや外国人介護士は、介護現場で大きな戦力として活躍しています。大変ありがたい限りです。
その一方で、ボランティアや外国人に頼らざるを得ない施設は、職員が定着せず人が足りない、ということの裏返しである可能性も否定できません。定着率の悪さの大きな理由の一つとして、悪しき人間関係が疑われます。
利用者に笑顔が少ない
人間関係の良好な職場では、スタッフの心に余裕が生まれます。心に余裕が生まれれば、必然的に利用者への接し方も丁寧になるでしょう。結果、利用者には笑顔が生まれます。
だからこそ、逆に利用者に笑顔のない施設においては、スタッフの心に余裕がない可能性があります。職員一人ひとりの心に余裕のない職場では、人間関係が悪化していきます。
介護現場で人間関係をこじらせる8つの原因
介護現場で人間関係が悪化する理由には、主に以下の8つの原因があります。それぞれの原因と、それぞれの解決方法について詳しく見ていきましょう。
職種間で理解がない
介護現場では、大きく分けて「介護職」と「医療職」の2種類の専門職が働いています。それぞれ、仕事の種類や目的がまったく異なる専門家ですが、中には「介護職」を下に見てくる「医療職」がいることも否めません。特に、看護師が介護士を見下す例が多いようです。
介護士の中には、常に上から目線で見てくる医療系スタッフとの人間関係に、疲れを感じてしまう人もいるでしょう。
解決方法
医療スタッフには、国家資格を持っているという無意識のプライドがあります。このプライドが、上から目線の大きな要因です。
ただし、国家資格を持つ医療スタッフは、たとえ他の分野であれ、同じく国家資格を持つスタッフを尊重する傾向があります。「介護福祉士の資格を取得したら人間関係が良好になった」という現場の声も聞かれるので、参考にしてみてはいかがでしょうか?
また、「医療職」に対して対抗意識を持つのではなく、あえて「教えてください」という姿勢で臨むと、人間関係が良好に進むケースもあります。
仕事をしない同僚がいる
施設内における仕事は、他のスタッフとの共同作業です。ところが中には、あまり積極的に動きたがらないスタッフがいることも事実。そのようなスタッフとペアを組むことになった日には、「なんで私ばかり仕事をしなければならないの?」と思ってしまうこともあるでしょう。人間関係が悪化する典型的な要因です。
解決方法
それぞれの役割の範囲を決めて突き放すか、あるいは、自分が相手の分まで仕事をやるか、の2つしか選択肢はありません。どちらを選ぶかは、その人次第です。
なお、同僚や上司は、その様子を見ていないようで見ています。よって、たとえ仕事が大変になったとしても、相手の仕事まで自分がやってしまう姿勢を見せたほうが、施設内での評価は上がるでしょう。
上司と馬が合わない
理不尽な仕事を押し付けられたリ、指示の意味が不明瞭であったり、自分に責任のないことで叱責させたりなど、自分とは馬が合わない上司がいることに悩んでいる人も少なくないでしょう。
上司である以上、直接文句を言うわけにもいかないので、ストレスはたまる一方です。
解決方法
きっと他のスタッフも同じストレスを抱えていることでしょう。スタッフ同士で集まり、グチを言い合ってストレスを解消するしかないかも知れません。
ただし、上司が介護職出身である場合には、部下に無理を言っていることを承知の上で上司業を行っている可能性が高いと考えてください。上司にならなければ分からないことがたくさんある、という事実も頭の隅に置きつつグチを言いましょう。
できない後輩がいる
離職率の高い介護業界なので、施設には常に未経験の新人が入っては辞め、また入っては辞めています。
そんな新人に指導をしつつ、仕事に間違いはないかなどをチェックする先輩は、本当に大変なものです。
新人とは言え、多くの場合は、やがて仕事を覚えて独り立ちしていきます。ただし中には、なかなか仕事の要領を得ず、成長が遅い新人がいることも事実。先輩のストレスはたまります。
解決方法
自分も新人の頃に先輩に迷惑をかけていたという事実を振り返り、まずは謙虚な気持ちになることが大事。それだけでも、目先のストレスが和らぐことがあります。
ただし、長い期間をかけて指導してもなかなか成長しない新人に関しては、施設長や直属の上司に、その状況を伝えて配置換えなどを検討してもらいましょう。そんな新人が犯したミスの責任を、先輩がとらされることがあるので要注意です。
機嫌の起伏が激しい人がいる
良くも悪くも、介護現場は実質的に女性社会です。だからこそ現実的な問題として、日によって感情の起伏が著しい人もいます。 機嫌の悪いスタッフが一人でもいると、組織全体には暗いムードが流れるもの。恐らく、大半の方が経験していることと思われます。
解決方法
そのようなスタッフに対する男性介護士の対応を見てみてください。「触らぬ神に祟りなし」の姿勢で、その日一日、機嫌の悪い女性スタッフに近づいていないはずです。
機嫌の悪いスタッフに対し、感情で対抗しても無駄です。男性スタッフを見習い、その日は対象者に対し近づかないことが一番です。
理不尽なことを言われても「すいませんでした」と、なるべく言葉を少なくしましょう。言葉が多ければ多いほど、その言葉を足掛かりにして機嫌が悪くなっていきます。
介護の姿勢が違う同僚がいる
利用者はお客様である以上「さん付け」で呼ぶスタッフもいれば、利用者との距離を近づけるために、利用者をあだ名などで呼ぶスタッフもいます。
あるは、利用者に対してゆっくりと丁寧に接することを良いとするスタッフもいれば、テキパキと効率良く接することが良いとするスタッフもいます。
これら基本的な介護姿勢の違いがストレスとなり、人間関係に影響を与えてくることがあります。
解決方法
やるべき業務をしっかりとやっている以上、介護姿勢に正解はありません。どちらが正しいかを考えるのではなく、互いの介護姿勢を尊重することが大事です。 それぞれの介護姿勢の根拠について、一度、スタッフ同士で真摯に話し合うことで相互理解にいたることがあります。
簡単に休む同僚がいる
どんな施設にも、簡単に仕事を休んでしまうスタッフが一人はいます。常識的な頻度で休むならば良いのですが、「サボり?」「二日酔い?」と周りが疑ってしまうほど頻繁に休む人もいるようです。
人手不足の介護現場において、スタッフ一人の欠勤は大きな支障となります。他のスタッフの仕事が増えるため、利用者に対し十分なサービスを提供できなくなるかも知れません。
解決方法
そのスタッフは今日も来ないものと考え、期待しないほうが気は楽になります。「来たらラッキー」といった程度に構え、淡々と目の前の仕事を進めましょう。
ただし、利用者の事故の確率が上がるほどの著しい欠勤である場合には、他の同僚とともに上司に真剣に相談することが望まれます。
仲の悪いスタッフ同士の間に挟まれる
仲の悪いスタッフ同士の間に挟まれてしまうことがあります。AさんからBさんの悪口を聞かされ、BさんからはAさんの悪口を聞かされる、というパターンです。 女性の多い介護現場では、大なり小なり、多くの人が同様の経験をしたことがあるでしょう。
解決方法
「へ~、そうなんですね~」「でもAさん、そんなこと言っても、Bさんに色々と指導してあげてるじゃないですか。そこがAさん、スゴいですよね」などと、軽く流しておくようにしましょう。 大人である以上、Aさん側にもBさん側にも、どちらにも偏ってはいけません。
人間関係が原因で辞めるときに注意すべき2つのこと
かりに人間関係が原因で離職することになったとしても、感情的になったり自暴自棄になったりせず、最後まで理性的な姿勢で臨みましょう。具体的に注意すべきことは次の2点です。
人間関係で辞める、とは言わない
「キャリアアップのため」「海外留学のため」など、何らかの前向きな理由で施設を退職するならば、周囲や上司にその通りに伝えれば良いでしょう。
しかしながら「人間関係に疲れたから」「給料が低いから」など、何らかのマイナスな理由で施設を退職する場合には、一切、その理由を周囲に伝えてはいけません。辞めるまでの間に、さらに人間関係がこじれてしまうことがあるからです。
また、一定エリアの介護業界は狭い世界なので、転職活動に影響を与える可能性もあります。 人間関係で退職する場合には、笑顔で「一身上の都合」を貫きましょう。
人間関係で悩んだ相手にもお礼を言う
辞めるときには、人間関係で悩んだ相手にも心からお礼を言います。これまでお世話になったという旨を、他意なく誠実に伝えましょう。
いかなる業界であれ、この姿勢が退職の基本であり、マナーです。退職のマナーを守れない人は、次の職場でも人間関係をこじらせてしまうかも知れません。
また、残った職員に迷惑がかからないよう、しっかりと引き継ぎをすることも大事です。