ブランクがあっても介護職に就ける?
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ここでは、以前に介護士として働いていたブランクのある方が、介護職に復帰するときの方法について解説していきます。
ブランクがあっても、介護職に復帰できる!
結婚や妊娠、職場環境などの理由で介護職から一度離れた方が、もう一度復帰したいと思うことは珍しくはありません。介護職は大変な部分もありますが、他の業種で感じにくいやりがいや魅力がある仕事でもあるからです。しかし、どうしても気になるのがブランクの存在。しかし、ご安心ください。介護業界は人材が不足している状態なので、介護士としての経験がある方は、ブランクがあっても復帰したい気持ちがあればすぐに戻れます。
ブランクがある人が復帰する前にやっておくべきこと
かつては介護士として活躍していた方も、現場から離れてブランクができることで、介護の知識が抜けていったり体力が落ちていったりします。あらかじめ働くための準備をしておいて、スムーズに介護士として復帰できるようにしましょう。
以前やっていた仕事をふりかえる
介護士として働いていたときのメモやノートなどがあれば、目を通して当時の記憶を掘り起こしましょう。長年勤めていたとしても、期間が空くほど現役時代の感覚は失われていきます。経験者として採用されることになるので、早い段階で戦力として活躍するためにも、過去の感覚を取り戻す努力をしておくことが重要です。
体力づくり
介護職は体力を使う仕事です。体を動かす機会があまりない方は、介護士として働き続けていたときと比べると体力や筋肉量が落ちています。いきなり、介護の仕事に復帰しても、身体ができていない状態では体力がついていかないかもしれません。復帰前には、ジョギングや運動を行ったりジムに通ったりして、できる範囲で体力づくりをしておきましょう。
介護の法令を再確認
介護業界では、時代の流れに適応するために、法令の変更が頻繁に行われています。介護の仕事から離れていた期間にあった法令の変更は、事前に本やインターネットで調べたり知人に確認したりしておきましょう。合わせて、介護のニュースや新しくできたサービスなどの情報にも目を通しておくことで、介護業界で起こっている流れを把握しやすくなります。
謙虚な気持ちを持つことを心がけておく
以前に介護士として活躍していた方は、経験による自信を持っているはずです。しかし、復帰するときは、なるべくそのことは忘れて新しい気持ちで取り組むようにしてください。同じ介護職でも、職場によって仕事のルールや手順が違う場合があります。過去のやり方に固執しすぎると、新しい職場の人間関係に支障をきたすかもしれません。新人としての意識を持つことで、余計なストレスを感じずに業務に集中することができます。
お悩み別!スムーズに介護職に復帰する方法
介護士として復帰したい気持ちがあっても、いざ行動しようとすると「ブランクがあるし…」とネガティブな気持ちになってしまう方が多いはず。ここでは、介護職に復帰するための方法や考え方を悩み別にご紹介します。
再び戦力として働けるか?
「ブランクがあるから、以前のように役に立てるか心配」という方も多いはず。しかし、一度業界を経験したことがあるのは大きな価値です。
介護の仕事から離れている間に、介護職の環境などは変わっていきます。以前は介護士として普通に働いていた方でも、復帰したときにはいままでとは違う世界にいるように感じるかもしれません。
しかし、介護業界は人材の確保に苦労しているので、経験者の時点で価値ある人材として評価される傾向があります。なので、未経験者よりも有利な条件でスタートができると前向きに考えるようにしましょう。
体力が持つか?
介護職は体力仕事なので、復帰前に身体づくりをしたとしても実際に体力が持つかは気になるところです。
一度介護の仕事を経験した方ほど、どれくらい体力を使うかのイメージが正確にできるので、なおさら心配になりますよね。体力に自信が持てない方は、遠慮せずに職員の方に相談してみましょう。施設側は長期間働ける人材を求めているので、慣れるまで仕事内容や就業時間を調整してくれるかもしれません。
生活と仕事を両立できるか?
子どもの世話や家事と介護の仕事を両立するには、様々なケースをあらかじめ想定しておく必要があります。たとえば、保育園の送迎時間や子どもが体調を崩したときの休日のとりやすさ、残業が発生した場合などの対応などです。仕事の負担が大きくて時間に余裕がないと、続けていくうちに精神的に参ってしまう恐れがあります。
幸いにも介護職の求人は数多くあるので、家庭のことを優先したうえで自分に合っている仕事を選びましょう。
変則的なシフトについていけるか?
介護施設では、介護が必要な方にいつでも対応するために、24時間体制でスタッフがいることも。そこで働くときは、日勤から夜勤までの対応が求められるかもしれません。日によって出勤時間が変わるシフトだと、生活リズムが不規則になります。変則的なシフトに抵抗がある方は、デイサービスなどの日勤で仕事を探したり就業時間を話し合ったうえで契約をしたりすれば、決められた時間の中で希望通りに働くことが可能です。
新しい人間関係になじめるか?
働くうえで、人間関係は非常に重要です。過去に人間関係が上手くいかなかったことを理由で仕事を辞めた方は、次の職場でも同じことが起こったらどうしようとつい考えてしまいがち。
いろいろな職場があるので、実際に働いてみないと自分に合っている環境かはわかりません。ですが、職場見学やスタッフの方への質問、インターネットなどである程度の職場環境は知ることができるので、人間関係が気になる方は必ず確認しましょう。
応募書類の書き方は?
ブランクがあると履歴書に空白期間ができてしまいますが、特に気にする必要はありません。結婚や妊娠、職場の環境などを理由として一度離れてから介護職に戻ってくるケースはよくあるので、理解されることが多いです。空白が目立つからといって、くれぐれも偽った経歴は記入しないようにしてください。ほかには、自動車免許や英語などの語学の資格があると評価される場合があるので、忘れずに記入しておいた方がいいです。
面接でのブランク期間の説明は?
ブランク期間がある場合は、基本的には面接時に確認されます。普通に理由を説明すれば問題はないのですが、注意点として以前に所属していた職場のイメージを悪くするようなことは、よほどでない限りは言わない方が無難です。また、病気を理由に離職してすでに完治している場合は、現在の症状を伝えて仕事に影響がないことを強く主張しましょう。一番大事なのは、介護の仕事に復帰したい気持ちをしっかりと伝えることです。
ブランク明けの不安をなくすためには…
介護職から離れて長い年月が経っていると、復帰することに対して自信が持ちづらいかもしれません。とはいえ、気負い過ぎると本来の能力を上手く出すことができなくなります。不安を緩和して、なるべく落ち着いて働ける状態を維持しましょう。
以前の自分と比較しない
時間の経過とともに、介護の知識や体力などの能力は少しずつ落ちていきます。久しぶりに働き始めた段階だと、以前のように動けないのは当たり前です。さらに職場には、自分が離れていた間も変わらずに介護職を続けていた人が普通にいるので、適うはずがありません。
仕事が思うようにできなくても焦らずに、変化した介護事情を把握したり能力を上げる努力をしたりしましょう。
また、ブランクへの不安が消えない方は、職場の方に素直に伝えるのも一つの手です。経験者という扱いなので、周囲から期待を受けて働き始めるケースが多いと思います。何も言わないままでいると、負担が大きい仕事をやることになったり、最低限しか研修を受けることができなくなったりするかもしれません。早い段階で正直に伝えることで、現時点での自分の能力にあったポジションに配置されやすくなります。
自分が働きやすい条件を選ぶ
ブランクの負い目があることから、施設側の要望についなんでも応えたくなってしまうかもしれませんが、そこは一度冷静になって考え直すことが重要です。本来の希望よりも労働時間が増えたり働き始める時間が変わったりする場合は、無理が生じて生活に支障が出ないように十分に気をつけてください。
施設は、長期間働いてくれる人材を強く求めています。なので、就業時の希望条件をはっきりと伝えれば、協力的な対応をする施設が多いはずです。余計な気を使って、余裕がない環境を作り出さないようにしましょう。
また、これまでは正社員として働いていた方でも、子どもが小さくて手がかかる場合には、時間の都合がつけやすい雇用形態を選択するのも有効です。短い時間帯や日中での仕事を中心に探す場合は、デイサービスの職員やホームヘルパーなどが適しています。職種を変えることで、自分の都合に合った仕事を選ぶことが可能です。
介護職はブランク明けの人が多いってホント?
介護の仕事は、ブランク明けで復帰している方が多く存在します。介護士は、決して楽な仕事ではありませんが、一度離れた人が戻ってくるようなやりがいや魅力が備わっています。
また、経験者を優遇していることもあり、戻りやすいのがメリットとも言えるでしょう。
妊娠・出産をした方
自分のライフスタイルに合わせたシフトが組めるようなところで、お母さん介護士が大活躍しています。
子育てが落ち着いて時間ができたことで、介護の仕事に復帰するケースが多いです。正社員として戻る方もいれば、子どもを世話するために時間にゆとりがあるパートやアルバイト、派遣社員を選択する方もいます。子どもが小さいうちは、日勤の職場や短時間のシフトを組んで働く方が多いです。子どものことを考えて夜勤業務はやらない方も多いのですが、土日だけ家族のサポートを受けて遅い時間まで働いている方もいます。
他業種を経験して戻ってくる方
一度、介護とは関係がない仕事に就いたのちに、再び介護職に戻ってくることは珍しくない話です。介護職は、3K(きつい・汚い・危険)と言われるほど大変な側面があるのですが、他の業種よりもやりがいや社会的な意義を感じやすい仕事でもあります。
そのため、他の業界を経験してから気持ちを改めて介護士として復職する方も多いのです。施設利用者からの「ありがとう」を求めて、転職する方もいるようですよ。
介護職に復帰した人が陥りやすい失敗
介護現場から離れてブランクがある人が、復職した際に陥りやすい失敗をいくつか紹介したいと思います。復帰からすぐに介護職としての感覚を取り戻せるように、以下の点を意識しておきましょう。
プライドが邪魔をする
新しい職場では、経験年数では下の方や無資格の方が先輩なることもあります。そういった方に対して、「以前の職場では…」「このような場合は…」などと過去の経験や知識を振りかざしてしまい、職場の雰囲気を悪くしてしまう方がいます。
「資格をもっている」「以前はリーダーを任されていた」など、経験があるだけにプライドが高くなってしまうのでしょう。知識や経験が上回っていても、新しい職場では新人です。介護職としての経験が豊富だからこそ謙虚な気持ちをもって、同じ職場の誰もが働きやすい環境を作るために自分に何ができるか・何をすべきかを考えてみましょう。
家庭との両立が難しい
「子育てがひと段落したので介護職に復帰したけど、両立が大変だ」という話もよく聞きます。介護職も子育ても、どちらも大変な仕事です。
すぐにフルタイムや正社員として働くことにこだわらずに、短時間勤務のパートなどから始めて、徐々に慣らしていくのも一つの方法です。家族からの協力も欠かせないので、復職前にきちんと話し合いあいましょう。
体力がついていかない
介護職は夜勤もあり、勤務が不規則になりやすい仕事です。久しぶりに働くとその勤務体制に、体力がついていかないこともあります。人によっては体調を崩すことも。「以前もやっていたから大丈夫」と自分を過信するのは禁物です。「慣らし運転」の時期を多少設けてみるの良いかもしれません。職場とも相談しながら、徐々に慣れていきましょう。
まとめ
介護業界では求人を積極的に行っています。これまでに介護士として働いていた方は、ブランクがあったとしても貴重な存在です。以前よりも仕事を行う能力は落ちているかもしれませんが、苦労して覚えた介護のスキルはそう簡単に抜けて落ちるものではありません。もう一度介護士として働きたい気持ちがはっきりとしていれば、不安や悩みがあったとしても、いずれは優秀な人材として復帰できるはずです。