介護士に賞与は出るの?
このカテゴリーでは、介護士の賞与について掘り下げていきます。
介護士の賞与について
介護士の気になる賞与については、企業によってもらえるところともらえないところがあります。支給額も支給回数も、全ては企業次第です。法律的に決まっているわけでも無いので、必ずしも賞与を与えなければならないというような義務はありません。ですから、介護士もどのような職場に勤めているかによってもらえるかどうかは分からないのです。就職する前に賞与に関してはしっかりと確認しておきましょう。
賞与に関する介護士たちからの口コミ

デイサービスで勤続15年です。うちの施設の場合は、業績によってボーナスが出たり出なかったり、ですね。たとえ出たとしても、1ヶ月分もありません。ちなみに月給の手取りは20万円前後です。退職金もないので、最近は転職を考えたくなってきましたね。

賞与は夏冬合わせて40万円くらいです。良いほうなのか悪いほうなのかは分かりません。ただ月給の手取りは、なんだかんだ天引きされて13万円くらい。勤続7年で、初任給から一度も昇給はありませんね。ボーナスは出たとしても、月給が悪いと意味ありませんよね。

29歳の介護職です。月給は30万円少々で、賞与は夏冬合計88万円です。年収だと450万円くらい。土日祝日は休みだし、夏季休暇や冬季休暇もあります。他の施設で働く人たちの話を聞くと、うちの施設は恵まれているほうだなと思います。

高卒で無資格の1年目です。ボーナスは6月と12月に、合計で4.5ヶ月分が出ました。先日、入社して初めてのボーナスが出ましたが、40万円くらいでしたね。月給の手取りは16万円くらいで、夜勤手当は5000円。入社したばかりとしては、悪くないかも知れません。

特養に勤続10年の介護福祉士、ユニットリーダーです。ボーナス年2回で手取りは計65万円くらい。月給と合わせた年収は450万円くらいだと思います。介護職としては、悪くないかも知れません。前に勤めていた施設に比べれば、天国のようです。

グループホームに勤務する3年目の正社員です。月給の手取りは15万円前後で、賞与など出たことはありません。年収は200万円少々です。ハッキリ言って辞めたいのですが、辞めたいと言うと経営者が怒って辞めさせてくれません。

経験年数10年で、今の老健には勤続1年の介護福祉士34歳です。夏のボーナスは手取りが205,000円で、冬は523,000円でした。ボーナスは悪くないのですが、月給が手取り200,000円くらいと低めです。ただ、今まで3ヵ所の老健で働いていますが、それらの中では一番待遇がいいですね。
介護士 正社員の賞与相場
介護職の正社員だからといって、必ずしも賞与がもらえるわけではありませんが、多くの介護職員が賞与をもらえているようです。気になるその賞与相場は、平均約318,213円でした。一般的には7月のボーナスと12月のボーナス、年に2回もらえているというものが多いです。
介護職員として働いている人の約77%が勤続年数に関係なく、賞与を貰ったことがアンケートから見て取れます。他の業界に比べると金額が少なく感じるというような不満の声も見られましたが、半数以上の介護士がボーナスをもらえていることが分かります。
賞与をもらえるかどうかによって年収は大きく変わります。基本給が低いと感じていても賞与があることによって年収に満足しているという方もいるようです。逆に月給が高くても賞与が無いので年収に満足できないという方もいます。
介護士 パートの賞与相場
介護業界で雇用形態がパートであっても賞与をもらえるという人が3割以上いるようです。正社員に比べると、賞与をもらえる割合も金額も少ないですが、全くないと言うわけではありません。
介護職のパートの賞与相場は平均47,825円でした。パートなのに賞与がもらえてうれしいと思うかたもいれば、正社員と基本的な仕事はあまり変わらないのに賞与に差がありすぎて不満を感じているという方もいるようです。長く仕事を続けていても、賞与の金額にはあまり影響は無く、少額の場合がほとんどです。
賞与が欲しい、もっとお給料をアップさせたいと考える方は、雇用形態にも注目してみましょう。現状では仕事量は同じようなのに、パートと正社員というだけで給与に大きな差ができる所もたくさんあるのです。賞与は年収に関わってくる大切なことなので、しっかりと確認するようにしましょう。
介護士の賞与は7月と12月に支給
賞与待遇のある施設での介護士への賞与は、他の職種と変わらず、7月と12月の年2回支給される場合が多いようです。ただ施設によっては、夏の賞与を6月に支給するケースもあります。
中には3月や8月など、他の職業で賞与が支給される月とズレる施設もあるようです。
介護士の賞与支給月は、施設によってまちまちで、賞与を支給する回数や時期なども異なる場合があります。勤務している施設の支給月を事前に確認しておきましょう。
介護福祉士の平均年収は施設形態によって異なる
介護福祉士の賞与を含む平均年収は、運営側の方針や施設によって異なります。例えば、「介護老人施設」や「介護療養型医療施設」の場合は約330万円、「通所リハビリ介護施設」では約340万円、「介護老人保健施設」では約320万円です。
厚生労働省の「第28回介護事業経営調査」をみると、給与の月額算出方法によって給与の高い施設形態が異なることがわかっています。月給制の場合では、「介護老人福祉施設」が332,260円と最も給与が高く、日給制では、「グループホーム」が233,640円、時給制では、「訪問介護事業所」が233,050円と最も高い結果となりました。
出典:(PDF)厚生労働省「第28回社会保障審議会介護給付費分科会介護事業経営調査委員会」
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000500293.pdf
介護福祉士の給料にプラスされる手当とは?
介護福祉士の資格を取得することで、月々の給料には「資格手当」がつきます。その他にも夜勤手当や残業手当など、「手当」にはいろいろな形があります。
ただし、施設によっては資格手当がつかないところも。対象となる資格や金額など、施設やエリアによってもかなり差があるため、手当の内容をチェックする必要があります。手当は当然つくものと思い込み、確認を怠るとガッカリする結果になるので、転職時には特に気を付けましょう。
介護福祉士として年収を上げる方法は?
介護の仕事は、一般的に給料が低いというイメージがあるようですが、計画的にキャリアアップを目指すことで、年収アップも夢ではありません。
実際、介護福祉士の資格を取得したら、次はケアマネージャーの資格取得を目指すという方が多い印象です。さらに高い年収を望むのであれば、管理職や施設開業などの道もあります。
介護福祉士の年収を上げる方法は、簡単ではありませんが、いくつも存在するものです。努力次第で満足できる収入が得られるといえます。
介護福祉士の資格取得には多くのメリットがある
介護の仕事を長く続けていきたい方には、介護福祉士の資格取得がおすすめです。介護福祉士の資格を取得することで、手当や年収アップなどのメリットがあるほか、できる仕事の幅が広がり、さらにプロの介護士として箔が付きます。
未経験・無資格で介護職に就いた場合には、資格取得を支援してくれる制度のある施設や事業所も。資格取得に際して、費用面でも援助してくれるので、これを利用しない手はありません。
賞与よりも年収を重視すべき
介護職で働くにあたり、賞与の額はとても気になるところでしょう。もちろん、少しでも賞与が高いことに越したことはありません。
ただし、現役の介護士の方々からの口コミを見ても分かるとおり、賞与の額が高いからと言って、かならずしも年収が高いわけではありません。 たとえ賞与の額が高かったとしても、月給が安ければ年収は少なくなります。逆に、たとえ賞与の額が低かったとしても、月給が高ければ年収が底上げされます。
介護職の求人を比較するときには、「賞与」や「月給」のどちらかに偏るのではなく、総合的な視点で判断することが大切。言い換えれば、夜勤手当や残業手当なども含めた「年収」を重視して求人を比較する姿勢が大事です。
中には「賞与:実績による」と曖昧な表現をしている求人もありますが、そのような施設に対しては、応募する前に、直近の賞与実績を率直に聞いてみると良いでしょう。賞与実績を明確に応えられない施設については、応募を避けておいたほうが無難です。
元気村グループ(翔裕園)の賞与について
賞与について、どれくらい出るか。どうすれば多くもらえるようになるか。理事長を務める神成氏にリアルな賞与について聞いてみました。

賞与は出ます。その額が上がるのは、介護福祉士の資格の有無によります。あとは、元気村が取り入れている「新人事制度」。これはしっかり働いている人、活躍している若い人をしっかり評価し、給与に還元するシステム。年功序列で評価されるところは多いですが、元気村ではその人の活躍に見合った給与・賞与を与えられるような仕組みを作っています。
元気村グループ(翔裕園)について
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