【密着ドキュメント】介護士の一日
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介護士の一日は具体的にどんな内容なのでしょうか。特別養護老人ホーム「竹の塚翔裕園(sponsored by 元気村グループ)」にご協力いただき、現役の介護士の方に密着取材。介護の仕事がしたいと考えている方は、参考にしてみてください。
元気村グループ(翔裕園)で働く
職員の一日はどんな感じ?
東京都足立区竹の塚にある竹の塚翔裕園でユニットリーダーを務める藤田浩司さん(写真・左)と、介護職の小森好さん(写真・右)の一日に密着。業務の流れを追うとともに、各業務において注意しているポイントをお聞きしました。
6:50/利用者様へご挨拶
【注意しているポイント】利用者様のその日の体調をしっかり確認できるように、起床されている方へ朝の挨拶を行ないます。反応が難しい方でも、些細な表情の変化も見落とさないよう注意深く確認。その日のその方の一日の様子を想像してから、業務を開始するようにしています。
7:00/申し送り
【注意しているポイント】
遅番の職員から各利用者様の状況を聞きますが、夜間の状況や尿・便の状態は必ず確認。まだ起床されていない方も含め、利用者様の体調をしっかり把握することを心掛けています。
7:10/起床介助・お茶出し・朝食準備
【注意しているポイント】
職員の業務ペースに合わせるのではなく、ご利用者様の体調やご本人の意思を尊重し、無理に起こしたりはしません。寝起きの状態が良くないと、体調に影響するためです。
8:00/朝食介助
【注意しているポイント】
一斉に集まって食べるのではなく、利用者様の状態に合わせて食事をとれる方から順々に食べていくようにしています。利用者様の負担軽減に加えて、業務の効率化を意識しています。
9:00/日勤者への申し送り
【注意しているポイント】
睡眠状況、尿や便の状況は体調に大きく左右されるので、状態を日勤者にも必ず伝えます。睡眠状況が良くないと、転倒や気分の変化に影響するなどこれまでの知見を活かしながら、ご利用者様に合わせて必要な情報をしっかりと伝えていきます。
たとえばいつもはしないような行動をとっていると、その後に体調が急変することもあるので、ちょっとした変化もしっかり確認し伝えるようにしています。これはやはり毎日会うからこそ気づける点だと思いますので、そうした微妙な変化を大切にしています。ユニットケアの醍醐味とも言えると思います。
9:30/お茶出し・排泄介助
【注意しているポイント】
おむつを交換することを他の利用者さんに気付かれないよう自然に対応できるよう心掛け、利用者様のプライバシーをしっかりと考慮したケアを心がけています。あくまで施設は利用者様の住居ですので、新聞紙に必ず包むなど、匂い漏れの対策などにも細心の注意を払っています。
10:00/看護師との連携後、朝の体操
【注意しているポイント】
レクリエーションの強要は、しないようにしています。それよりもどちらかというとやる気がなかった人にも「なんか体操やレクって楽しそうだな、やってみようかな」と思ってもらえるような取り組みを心がけて、自然にやりたいと思ってもらえるよう意識しています。
11:30/昼食準備・食事介助
【注意しているポイント】
食事は利用者様の状態に合わせて刻み食などすでに調理はされていますが、その日の体調や一口の量などをしっかりと把握しその方が食べやすいように意識して介助を行なっています。また、たとえば手が不自由な方は食事がしやすいように机や椅子の高さを調整。とはいえ、すべてを介助をするのではなく、可能なかぎり自立した生活が送れるよう支援する視点も忘れないように意識しています。
12:30/お茶出し・お昼寝の方は部屋への誘導・排泄介助
【注意しているポイント】
食後なので眠くなる方もいらっしゃるのですが、30分から1時間ほど休憩をはさんでからベッドに移乗。頭を高くしたり、横向きで寝かせたりと嘔吐などの原因にならないよう細心の注意を払っています。
13:00/遅番者への申し送り後、昼休憩
【注意しているポイント】
朝から日中の状況の変化について、しっかりお伝えするようにしています。タイミングが合えば遅番の方と、人によっては利用者様と一緒に食事をしたりすることも。
14:00/看護婦との連携後、介護日誌を記入
【注意しているポイント】
介護日誌は一緒に働く職員だけがわかるような書き方や内容ではなく、ご家族の方でもわかるように専門用語を可能な限り減らしています。また、ただ事象を記載するだけではなく、しっかり内容の詳細が必要なところはしっかり書くなど強弱をつけて、毎日の記録が単調にならないよう意識。
たとえば「ご家族がいらっしゃいました」ではなく、そこでどんな話をしたのか、ご要望があったのか、ご家族の方の表情など他の職員も知っておきたいことなどはしっかりとヒアリングをしながら、意識的に日誌に記録しています。
14:30/入浴介助
【注意しているポイント】
怪我をもっとも発見しやすい機会でもあり、同時に怪我の発生が起きやすい場ですので、最新の注意を払って介助にあたっています。また、細かいところではありますが、事前に椅子を温めておいたり、移乗してから洋服を脱いでいただいたりしています。移乗してからのほうが事故の発生率が軽減しますし、裸での移動を減らすことでプライバシーを配慮したケアができると考えているためです。無言で淡々と業務をこなすようなお風呂の時間にならないよう、しっかりと利用者様と話しながら、お風呂を楽しんでもらえるように心がけています。
16:00/介護日誌記入後、終業
【注意しているポイント】
入浴介助で発見した些細な変化をしっかりと書き起こして、経過を夜勤の方に確認してもらうようバトンを託します。
介護職を目指している方へ
2人からメッセージ
介護って悪いイメージが先行している部分はあると思いますが、本当に楽しい仕事です。やりがいを感じるのは、入居者様やご家族に「ありがとう」と言っていただけた時。トイレにお連れする、お風呂に入れるといった日常の介護業務一つひとつに「ありがとう」と言ってもらえることが介護の魅力ですね。
これまで自然に過ごしていた日常生活を、当たり前に過ごせるように高齢者の方々をみんなでサポートしていく。なにか特別なことをしているわけではなく、私たちからしたら小さなことでも、実は利用者様にとっては非常に大きな助けになっていて感謝していただけるんです。自分自身が人の助けになっていると実感できることが、やりがいに繋がっています。
お客様と長期にわたり物理的に近い距離で関わり合う仕事が減ってきているなかで、販売業のような数分のやりとりではなく、その方の人生の最後まで寄り添う仕事に誇りを持っています。人の人生に大きく関わることができる仕事に興味がある方と、ぜひ一緒に働けたらと思います!
仕事ですから、つらいと思うことも当然あります。ただ、それと同じくらい「ありがとう」と感謝されることも多いのも事実。その時は嬉しいですし、やっていて良かったと感じます。人の人生に大きく関わる仕事なので、本当にやりがいがある仕事だと思います。
ただ一日が過ぎていくのではなく、ともに過ごす一日一日を笑って楽しく過ごしていけるよう、また最後の瞬間まで楽しく過ごせるよう日々さまざまなことを考え、チャレンジしています。そして一緒にたくさん笑っています。
利用者様も職員もみんなが幸せな気持ちで過ごせる施設にしていけるよう日々頑張っているので、そんな思いに共感できる方と、ぜひ一緒に仕事がしたいですね!
ふたりが働く
竹の塚翔裕園について
引用元:竹の塚翔裕園公式HP(https://www.chojumura.or.jp/takenotsuka/)
藤田さんと小森さんが働く竹の塚翔裕園は、特別養護老人ホーム・ショートステイ・デイサービス・居宅介護支援事業所の4つがひとつになっています。建物は5階建てで、純和風の空間が広がる施設です。
竹の塚翔裕園の求人情報
【募集職種】介護職員(正社員)
- 資格/介護職員初任者研修者(ヘルパー2級)以上、介護福祉士あれば尚可
- 待遇・休暇/交通費支給(月10万円迄)、昇給有り、賞与有り、退職金制度有り、年間112日他、有給休暇、慶弔休暇
【募集職種】介護職員(パート)
- 資格/介護職員初任者研修者(ヘルパー2級)以上、介護福祉士あれば尚可
- 待遇・休暇/交通費支給(月10万円まで)、昇給・賞与(規程による)、シフト制、有給休暇
開設年 | 平成21年11月1日 |
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定員 | 100名(特別養護老人ホーム)/10名(短期入所) |
所在地 | 東京都足立区竹の塚7丁目19番14号 |
アクセス | 東京スカイツリーライン |
sponsored by 元気村グループについて
埼玉県さいたま市大宮区に本部を置く元気村グループは理事長の神成裕介氏を中心に、家族のように相手を想う「家族主義」という経営理念を軸として介護の提供に尽力。
介護施設は約40施設を運営しており、社会福祉法人のなかでも、かなりの規模を誇ります。