各地域での介護職の現状を紹介
このサイトは 「元気村グループ」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
人出不足が問題となっている介護業界ですが、さらにエリアごとで介護職員の充足率に格差があるのはご存知でしょうか?充足率が一番高い県は、山梨県の96.6%です。そして、充足率が最も低いのは福島県・千葉県の74.1%で、山梨県と比べるとその差はなんと20ポイント以上。[注1]
また、地域によって給与にも差があり、都心部の方が年収が高い傾向があります。介護で仕事を探す方は、まずエリアごとの現況を確認しましょう。
東京都
東京都は、介護の求人に対して働き手が圧倒的に足りない状態です。2018年8月の介護関係職種の有効求人倍率は、6.97と全都道府県の中で1番高い数値に[注2]。東京都は職業の選択肢が幅広いこともあって、他の地域よりも介護の人材が集まりにくいのだと考えられます。
しかし、東京都の2018年の高齢者人口は307万8千人で過去最高を更新していて、介護の需要が着々と増えています。
東京都の介護福祉士の平均年収は342万円で、他県と比べるとかなり高い水準です。ほかの介護職も他県より給料は多いのですが、思うように人が集まらずに厳しい状態が続いています。
参考サイト
- 注1:東京新聞:介護職員数 地域で格差 25年度充足率 福島・千葉最低74%(※2021/01/29時点、閲覧できなくなっております)
- 注2:厚生労働省:介護人材の処遇改善について(PDF)
千葉県
要介護・要支援者数は平成29年に約26万人だったのが平成32年には約29万人[注1]と年々増加の傾向にあり、それは令和に入っても変わらない状況。少子高齢化からも介護職への人材確保も難しくなっており、2025年には介護職員が7千人は不足するといった厚生労働省の推計データもあるほどです[注2]。
千葉県では介護職の人材確保と定着のため、千葉県福祉人材確保・定着推進方針(令和元年度~令和5年度)で介護職への就業応援制度や介護職の資格取得支援をおこなうなど、改善のための取り組みに力を入れています。経験者だけでなく新人も積極的に働ける状況なので、介護職に興味を持っている方は入りやすいともいえます。経験が長くなれば、それだけ待遇面での優遇も期待できます。
参考サイト
- 注1:千葉県「県内の介護保険事業の実施状況について」
https://www.pref.chiba.lg.jp/koufuku/kaigohoken/service/kennaijyoukyou.html(2023/01/31時点で閲覧できなくなっています) - 注2:第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数(都道府県別)[PDF]
埼玉県
埼玉県は、65歳以上の人口が2021年1月1日時点で1,959,531人でした。これは埼玉県人口の26.5%にあたります。[注1]要介護認定者数は2021年11月のデータで325,400人です。[注2]介護職の需要は高く、求人数も他業種と比較して倍以上。昨年のデータと比較しても求人数に大きな差がなく、人手不足が続いている状況が分かります。[注3]
離職率の低下のために県がプロジェクトを発足。労働環境改善のための取り組みをしています。[注4]また、介護職への就職・転職希望者が情報を得やすいように就職フェアや説明会も実施。[注5]求人数の多さ、県の取り組みから、埼玉県の中でもとりわけ就職しやすい業種と言えそうです。