認知症ケア専門士

認知症ケア専門士とは

認知症ケア専門士とは、文字どおり、認知症の患者のケアを専門的に行うための資格のこと。国家資格ではなく「一般社団法人日本認知症ケア学会」が認定する民間資格ですが、専門性の高い権威ある資格として知られています。

なお資格取得後は、学会や講演等に参加をする形で5年間に30単位を取得しなければ、資格の更新はできません。取得する時だけではなく、維持していくためにも常に勉強が求められる資格です。 受験者の約半数は介護福祉士とケアマネージャー。次いで、ヘルパー、看護師と、すでに介護・医療の現場で活躍している専門職の人たちが受験する資格です。

認知症ケア専門士の資格をとるメリット

民間資格のため、手当がつくことは期待できませんが、施設によってはつく場合もあるようです。今後の介護現場で活躍が期待されている資格であり、取得しておくことで就職・転職の際に有利に働く可能性があります。

認知症ケア専門士の資格をとるとなにができる?

後述しますが、認知症ケア専門士の資格を取得するためには、実務経験が必要となります。すなわち、すでに介護現場における本業を持つ人が受ける資格となるため、認知症ケア専門士としての単独の仕事が与えられるわけではありません。

たとえば、以下のような場面で認知症ケアの専門知識が活かされます。

  • 介護職の人が認知症ケア専門士の資格を取得することにより、認知症の高齢者を介護している家族に対し、専門的なアドバイスを行うことができます。
  • ケアマネージャーを本業としている場合、専門知識を活かしたケアプランを作成することができます。結果、介護する家族の負担軽減にもつながるでしょう。
  • 介護福祉士を本業としている場合、すでにある幅広い知識の中に認知症に特化した専門知識が加わることになるため、ケアの現場や転職等、さまざまな場面で役立つことでしょう。

認知症ケア専門士の受験資格

過去10年間において、3年以上の認知症ケアの実務経験を有することが必要。学歴や他の資格の有無は不問です。 また、上述のとおり、資格を維持するためには5年間に30単位の取得が必要となります。

認知症ケア専門士の難易度

認知症ケア専門士は、決して簡単な資格ではありません。合格率は例年50%前後ですが、「認知症ケアの実務経験3年以上」という受験資格を見ても分かるとおり、受験者の全員が、すでに認知症ケアの専門家です。専門家の中の50%しか合格しない試験なので、とても簡単な資格とは言い難いでしょう。

試験は1次試験(筆記)と二次試験(論述・集団面接)の二段階。面接では、面接官から提示された内容について6人1グループとなってディスカッションをし、かつ1人ずつのスピーチが課されます。